ドウダンツツジ(満天星躑躅)

Enkianthus perulatus


ドウダンツツジ

  • 科名・属名 : ツツジ科 ドウダンツツジ属

  • 特徴 :
     高さ1〜2mの落葉低木。
     枝はよく分枝し、横に広がる。
     葉は互生し、枝先に集まってつき、葉身は長卵形〜狭倒卵形、長さ2〜4cm、幅1〜1.5cm。先は尖り、基部は次第に狭くなってくさび形、縁には鉤状の細鋸歯がある。表面は主脈上だけに細毛があり、裏面は主脈の両側に軟毛がやや密生する。葉柄は長さ2〜7mmで無毛。
     花は葉の展開前か展開と同時に枝先に1〜5個を散形につけて下向きに咲き、花冠は卵状の壷形、白色で長さ7〜8mm、先は浅く5裂し、裂片は反り返る。花柄は長さ1〜2cm。
     雄しべは10本、花糸には細毛が密生する。子房、花柱は無毛。
     果実(刮ハ)は披針状長楕円形で上向きにつき、長さ7〜9mmで5稜がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(静岡、愛知、岐阜県、紀伊半島)、四国(高知、徳島県)、九州(鹿児島県) (国外:台湾(北部))
     山地の岩場(蛇紋岩地に多い)

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2014年4月27日  静岡県伊豆半島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     春、公園や生垣などで小さな白い花を一杯に咲かせているこの花をよく見る。
     栽培しやすいのでよく植えられているが、自生地となると極めて少ない。
     ただ、蛇紋岩地が好きなのか、東海地方の蛇紋岩地では比較的よく見かける。
     和名のドウダンツツジを漢字で書くと「満天星」で、花の雰囲気を言い表わした素晴らしい当て字だと思う。

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花

展開前の葉