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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
- 特徴 :
高さ1〜2mの落葉低木。
若枝には赤褐色の鱗状毛と白色の長毛が密生する。
葉は互生し枝先に集まってつき、葉身は楕円形〜披針形、長さ2.5〜6.5cm、幅1.5〜3cm。先は尖り、基部は鋭形、質は厚く、両面に円形の鱗状毛があり、両面と縁には長毛が散生する。葉柄は長さ3〜6mm。
花は葉の展開前に開花し、枝先に1〜数個つく花芽から1個の花を咲かせ、花冠は淡紅色〜紅紫色、広漏斗形で皿状に広く開き、径3〜4cm、5深裂する。雄しべは10本、花糸の下部には白色の軟毛がやや密生し、子房には円形の鱗状毛が密生する。花柄は長さ4〜6mm、円形の鱗状毛が密生する。
果実(刮ハ)は円柱形、長さ1.3〜1.6cm、幅4〜5mm、円形の鱗状毛が密生する。
- 分布・生育地 :
本州(岡山県以西)、四国(北部)、九州(北部) (国外:朝鮮(南部、東部) 平地〜山地の岩場
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2005年3月28日 長崎県対馬 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2008年4月6日 同 上 下。花柄、萼 同 上
- 撮影記 :
3月末〜4月初めの長崎県の対馬、咲き始めた多くの春の花のうち最も目に付くのはこの花だ。
まだ葉を広げない枝だけの樹に、淡紅紫色〜紅紫色のやや大き目の花を一杯に咲かせている。
内浦の静かな海面に紅紫色の花を映す光景は、わざわざ足を伸ばして見るだけの価値がある。
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