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- 科名・属名 : ツツジ科 スノキ属
- 特徴 :
高さ1〜4mの常緑高木。
葉は互生し、葉身は楕円形〜長楕円形、長さ2〜5cm、幅1〜3cm。先は尖り、基部はくさび形、縁はやや鈍い鋸歯がある。質は革質、で光沢があり、両面とも無毛。
花は上部の枝の葉腋から総状花序を出し、十数個の花を下向きにつける。花冠は白色〜帯紅紫色、筒形で長さ約7mm、幅約4mm、先はやや細まって浅く5裂し、裂片は広三角形で先は反り返り、長さ約1mm、外面はほとんど無毛。雄しべは10本、花糸には粗い毛が生え、葯の背面に長さ約0.8mmの刺状突起がある。萼筒は広鐘形、先は5裂し、裂片は広三角形で長さ約1mm、外面は無毛。花柄は長さ8〜15mm、中部に線形の小苞葉がある。
果実(液果)は球形で径6〜7mm、赤〜黒紫色に熟す。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:台湾) 非石灰岩地の林縁、林内、乾いた尾根上
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年4月23日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2004年4月10日 沖縄県西表島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2015年3月24日 沖縄県うるま市 左下・果実 2015年10月7日 沖縄県伊是名島 右下・葉 2015年3月24日 沖縄県うるま市
- 撮影記 :
日本にはツツジ科の樹木が多く、名前を覚えるだけでも一苦労するが、沖縄では数種類しかないので覚えやすい。
北海道でも種類はそう多くないことから、ツツジ科の植物は温帯域で発達・分化したものと思える。
この花は春、林縁などで比較的よく見られ、壷形の小さな花が集まって咲く姿は美しい。
花は白色で淡紅色を帯びる上の写真のタイプが多いが、西表島では見かけたのは紅色を帯びない白色のタイプだった。ただ、西表の花は形も少し違うような気がするが。
ギーマとは変わった和名で対応する漢字はなく、沖縄の方言名のようだ。
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