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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
- 特徴 :
高さ1〜2mの常緑低木。
若枝や葉柄には長毛と鱗状毛があるが、長毛は後に脱落する。
葉は互生し枝先に集まり、葉身は披針形〜長楕円形、長さ3〜8cm、幅1〜2cm。先は尖り、基部は鋭形〜円形。質は薄い革質、両面に円形の鱗状毛があり、特に裏面には密生する。葉柄は長さ2〜4mm。
花は枝先に2〜4個、散形状につき。、花冠は漏斗状鐘形、淡黄色で径4〜5cm。5中裂し、上側の裂片内側に緑色の濃色の斑点がある。花柄は長さ1〜1.5mm、円形の鱗状毛が散生する。雄しべは10本、花糸の下部に白色の軟毛が散生する。花柱は無毛、子房には円形の鱗状毛が密生する。
果実(刮ハ)は円柱形で長さ8〜13mm、円形の鱗状毛が密生する。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:日本固有) 山地の崖や川岸の岩壁
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
2015年4月23日 長野県南木曽郡 中 2008年4月25日 鹿児島県屋久島 中下 2014年4月16日 和歌山県新宮市 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・花、右上・花柄、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
ツツジというと紅紫色や朱赤色の派手な感じのする花をつけるものが多いが、淡黄色の花をつけるものは珍しい。
ヒカゲ(日陰)ツツジといっても日陰ではなく山地の岩壁や沢沿いの岩場に生えるが、色目のせいかやや地味な感じがするのでこの和名がつけられたのかもしれない。
春、林道際や沢沿いの岩壁でこの花を見ると、何だかホッとする。
残念なことに、花色が日本人好みの渋さで、樹高も低くて庭木に適していることから、手の届く範囲の株の多くが盗掘に遭っているのは寂しい。
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