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- 科名・属名 : ツツジ科 スノキ属
- 特徴 :
高さ10〜30cmの落葉小低木。
地下茎を伸ばして広がり、若枝は緑色で4個の鋭い稜があり、ジグザグに曲がる。
葉は互生、葉身は卵円形〜広卵形、長さ1〜2.5cm、幅0.7〜1.5cm。先は尖り、基部は円形〜鋭形、縁には内側に鉤状に曲がった鋸歯がある。質は薄く、表面脈上に短毛があり、裏面は全体に伏した毛が散生する。葉柄は長さ0.3〜1mm。
花は葉が完全に展開する前に咲き、新枝の基部に1個の花をつける。花冠は壷形、黄白色〜緑白色で長さ4〜5mm、先は浅く5裂し、裂片は3角形で反曲する。雄しべは10個、花糸は無毛。萼筒は皿形で無毛、先は輪状に広がって縁に不規則な凹凸がある。
果実(液果)は倒卵状球形でやや角ばり、先は浅く窪み、径約8mm、鮮紅色に熟す。
別名 アオジクスノキ
- 分布・生育地 :
本州(中部地方以北) (国外:日本固有) 亜高山帯の針葉樹林下、林縁
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年6月1日 長野県北八ヶ岳 中上・花 同 上 中下・果実1 2018年7月19日 長野県栂池高原 (上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実2 2015年8月24日 群馬県赤城山 右上・葉 同 上 右下・若枝 2015年6月1日 2015年6月1日 長野県北八ヶ岳
- 撮影記 :
夏山シーズン、アルプスの登山道下部の針葉樹林下、真赤な果実を時々見かける。
花はまだ登山シーズンの前に咲き、小さくて色も黄〜緑白色と全く目立たない。
アップした花の写真も盛期が過ぎているため紅味がかった末期のもので、まだいい状態の花を撮影できていない。
何度か果実に出会っているので、もっと早い時期にその地を訪れればいいのだが。
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