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- 科名・属名 : ツツジ科 イワナンテン属
- 特徴 :
長さ30〜120cmの常緑低木。
枝は岩場から垂れ下がる。
葉は互生し、葉身は長楕円形〜広披針形、長さ5〜9cm、幅2〜4cm。先は尾状に伸びて尖り、基部は鋭形〜鈍形、縁には浅い鈍鋸歯がある。質は革質で光沢があり、両面とも無毛。葉柄は長さ3〜7mm。
花は葉腋から長さ3〜5cmの総状花序となって1〜7個下垂し、花冠は白色、筒形で長さ1.5〜2cm、先は浅く5裂し、裂片は三角状卵形。雄しべは10個、花糸には長軟毛が密生し、葯の先には4本の刺状突起がある。花柄は長さ0.3〜1.5cmで無毛。萼は5深裂し、裂片は卵形で先は尖り、縁に細毛がある。
果実(刮ハ)は上向きにつき、扁球形で先はやや凹み、長さ7〜8mm。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方南部、中部地方(南部)、紀伊半島) (国外:日本固有) 山地のやや湿った岩場、林内
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2017年7月28日 東京都青梅市 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
滝の水しぶきがかかるような急な岩場、何株かが垂れ下がり、小さな白い花をつけていた。
滑る岩の上を慎重に歩いて近づき、やや見上げる様な感じで撮影する。
本州(関東南部〜近畿南部)だけに分布する日本の固有種で、葉が南天に似て岩上に生えることが和名の由来となっている。
夏の盛りで猛暑の1日だったが、滝の落ちる沢沿いは涼しく、暑い平地に帰るのが嫌になった。
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