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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
注.APG分類では、学名(var. sanctum)
- 特徴 :
高さ2〜4mの落葉低木。
枝は上部で枝分かれし、やや水平に伸びる。
若枝や葉柄には灰白色の軟毛が密生する。
葉は枝先に3個輪生し、葉身は卵円形〜菱形状卵形、長さ4〜6cm、幅3〜5cm、中央部付近が最も幅が広く、縁が内側にまくれる。先は短く急に尖り、基部は円形または鈍形、縁は全縁。質はやや厚く、表面は深緑色で光沢があり、褐色の長い毛が散生するが後に無毛、裏面は主脈の下半部だけに長毛がある。葉柄は長さ5〜10mm。
花は葉の展開後に開花し、枝先の1個の花芽から2〜3個つき、花冠は濃紅色〜紅紫色、漏斗形で径3〜4cm、5深裂する。
雄しべは10本で長短があり、花糸は無毛、子房には白色の長毛が密生する。花柄は長さ5〜10mm、白い長毛や短毛が密生する。
果実(刮ハ)は歪んだ円柱形、長さ1〜1.3cm、褐色の長い毛が密生する。
- 分布・生育地 :
本州(三重県) (国外:日本固有) 超塩基性地の岩場
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年5月18日 三重県伊勢市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
三重県中部の伊勢神宮周辺の岩場だけに生え、和名もそこから採られている。
奈良県の奥地に撮影に出かけた帰り、この花が見たくて伊勢神宮に足を伸ばした。
神宮に繋がる道は、平日というのに観光客で大混雑、外国人の姿も多い。
ただ、一歩外れて登山道に入ると誰もいない静かな道になった。
しばらく登ると、登山道際に点々と濃紅色のこの花が咲いていて存分に撮影した。他のツツジに比べ色が濃いものが多い。
温暖化の影響だろうか、図鑑には花期は5〜6月と書かれているが、とても6月まで咲いているようには見えなかった。
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