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- 科名・属名 : ツツジ科 ドウダンツツジ属
- 特徴 :
高さ1.5〜5mの落葉低木。
葉は枝先に集まってつき、葉身は倒卵状楕円形〜広倒卵形、長さ3〜7cm、幅1.5〜3.5cm。先は鈍いかやや尖って先端に腺状突起があり、基部は次第に狭くなって葉柄につながり、縁には波状の細かい突起がある。表面は主脈上にしろ短毛がある他は無毛、裏面は光沢があり、全体に褐色の縮れた毛が散生する。葉柄は長さ3〜10mm。
花は枝先から長さ4〜9cmの総状花序を下垂し、8〜20個つく。花冠は緑色を帯びた朱色〜淡紅色、長さ7〜9mmの広鐘形、先は先端から1/4程度まで5裂する。裂片は広円形。花柄は長さ0.5〜1.5cm、花柄や花序軸には褐色の縮れた毛が散生する。
雄しべは10個、花糸には軟毛が密生する。子房、花柱は無毛。
果実(刮ハ)は楕円形、長さ5〜10mm、果序は垂れ下がるが、果柄が湾曲して果実は上向きにつく。
- 分布・生育地 :
本州(愛知、三重、和歌山県)、四国(太平洋側) (国外:日本固有) 低山の林内や岩場
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年5月18日 愛知県渥美半島 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
夜行バスで早朝渥美半島に着き、タクシーで目的地に向かった。
登山口近くでくつろいでいた数人の地元の方にこの花の事を聞くが、誰も知らないとの返事。やや心配になりながら登山道を進んだ。
しばらく登り、この辺りではないかと探すと、この花がちょうど満開の状態で花序を垂れ下げていた。
淡朱紅色ややや緑を帯びた朱色の花が基本的な色のようだが、写真でもわかるように花色は色々あり、美しい濃い朱色の花をつけた株もあった。
撮影した後さらに山道を進んだが、その他では見ることができず、やはり限られた花なのだと納得した。
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