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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
- 特徴 :
高さ1〜2mの落葉低木。
若枝には開出する腺毛がある。
葉は互生し枝先に集まってつき、葉身は倒卵形〜長楕円形、長さ5〜10cm、幅3〜8cm。先は円いかやや凹み、基部はくさび形でやや突出して茎を覆い、表面や縁、裏面主脈上に腺毛が散生する。
花は葉の展開と同時か展開後に開花し、枝先にやや散形状に5〜10個下向きに咲き、花冠は黄白色、筒状鐘形で先は浅く5裂し、長さ1.5〜2cm、幅0.8〜1cm。花筒の内側には短い軟毛が生え、花柄は長さ0.8〜1.5cm、開出する長い腺毛が密生する。雄しべは10本、花糸の下半分には短毛が散生、子房には腺毛が密生し、花柱は無毛。
果実(刮ハ)は長楕円形、長さ1.2〜1.5cm、開出する腺毛がやや密にある。
- 分布・生育地 :
本州(福井〜秋田県の日本海側) (国外:日本固有) 多雪地の湿った低木林内や湿原、超塩基性岩地
- 花期 : 6〜8(上旬)月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2015年7月21日 群馬県尾瀬 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 下左・花柄 2015年7月13日 同 上 下右・葉 同 上
- 撮影記 :
ツツジ科に未撮影の花が多いことに気づき、本州の日本海側の多雪地に生えるというこの花、最も簡単にいける場所として尾瀬を選んだ。
梅雨の中休みの一日、雲一つない青空が広がり、涼しいはずの山上も少し歩くだけで汗まみれになる。
久し振りに訪れたせいか、途中出てくる花の葉や茎など撮影するものが多く、中々前に進まない。
やっとそれらしき木を見つけたが、全て蕾、いくら探しても咲いている花はない。近々再訪することにし、葉や腺毛の密生する花柄だけを写した。
ほぼ1週間後、多分大丈夫だろうと訪れると、可愛い壷形の花が予想通り咲き初めていた。
しかし、わずか1週間の違いしかないのに、咲いている花は全く異なり、山の季節の移り変わりの速さにびっくりした。
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