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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
注.APG分類では、学名(subusp.japonicum)
- 特徴 :
高さ0.5〜2.5mの落葉低木。
幹は叢生し、枝を横に広げ、若枝にはやや開出する長毛が生える。
葉は互生し、枝先に集まってつき、葉身は倒披針形〜倒披針状長楕円形、長さ4〜8cm、幅1.5〜3cm。先はやや鈍く、基部はくさび形で次第に細くなって葉柄に流れる。質は薄く、縁は全縁で波打ち、表面や縁、裏面脈上に剛毛が生える。葉柄は1〜3mm、無毛または長毛が疎らに生える。
花は葉の展開と同時に咲き、枝先に2〜8個が集まってつき、花冠は漏斗形、朱橙色で径5〜8cm、5中裂し、上側の裂片に橙黄色の斑点がある。雄しべは5本、花糸の下半部に軟毛が密に生え、子房には長毛が密生する。花柄は長さ1.5〜3cm、剛毛が生える。
果実(刮ハ)は円柱形で長さ1.5〜3cm、剛毛が生える。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:日本固有) 山地の林縁、草地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年6月1日 長野県蓼科高原 中上・群生 1998年5月31日 群馬県赤城山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2015年6月1日 長野県蓼科高原 中下・花2 2024年6月20日 群馬県尾瀬ヶ原 左下・子房 2015年6月1日 長野県蓼科高原 右上・葉(表) 同 上 右下・葉(裏) 2024年6月20日 群馬県尾瀬ヶ原
- 撮影記 :
初夏の高原を歩くと、草原や疎林の間に少しオレンジ色を帯びた朱色のツツジが咲いているのが目に入る。
これはレンゲツツジという花で、沢山あるツツジのなかでも朱色の花を咲かせるツツジはこの花だけだ。
時には中上の写真のようにこの花だけのお花畑が広がり、観光名所となっている所も多い。
放牧地のある高原にこのような群落がよく見られるが、これは葉や花に毒があり牛などの動物が食べないためで、ある意味人工的な風景である。
ただ、最近は自然界でもこのようなことが増えてきていて、鹿の食べない花だけの異様な植生をよく見かける。
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