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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
注.APG分類では、学名(R. nudipes var. nudipes)
- 特徴 :
高さ1.5〜2mの落葉低木。
樹皮は灰黒色で若枝や葉柄は無毛。
葉は枝先に3個輪生し、葉身は菱形状楕円形〜菱形状卵形、長さ5〜10cm、幅3〜5cm。先は急に細く尖り、中ほどかそのやや下が最も広く、基部は広いくさび形。表面は初め長毛があるが後無毛、裏面は淡褐色の粗い毛が散生し、脈上基部には軟毛が密生する。葉柄は長さ3〜5mm。
花は葉の展開前に枝先に1個ずつつき、花冠は漏斗形で径3〜4cm、紅紫色で上側内面に濃色の斑点があり、中ほどまで5裂する。
雄しべは10本、長短があり、花糸や花柱は無毛、子房には白い長軟毛が密生する。花柄は長さ5〜7cm、長毛が散生する。
果実(刮ハ)はやや曲がった細長い円柱形、長さ13〜17mm、伏した粗い毛が散生する。
- 分布・生育地 :
九州(宮崎、熊本県) (国外:日本固有) 山地の林内、岩場
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2015年4月18日 熊本県阿蘇 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2014年4月17日 宮崎県西臼杵郡 下・子房・花柄 同 上
- 撮影記 :
九州にはミツバツツジの仲間が何種類か分布しているが、どれもよく似ていて同定が難しく、この花も色々な情報をもとに本種と判断した。
分布の中心は熊本県の阿蘇山から宮崎県にかけての山地で、尾根筋や山中の岩の多い場所に生えていることが多い。
ミツバツツジをしっかり同定するには子房や花糸、花柱の毛の有無や花柄や萼、葉の毛、刮ハの形など色々なチェックが必要だが、一度の花見ではこれら全てをカバーしきれない。
花の時期以外にこれらのチェックのためだけに出かけるというのもなかなか困難だ。
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