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- 科名・属名 : ツツジ科 スノキ属
- 特徴 :
高さ1〜2mの落葉低木。
よく枝分かれし、若枝は水平に伸び、曲がった短毛が帯状に生える。
葉は互生し、葉身は楕円形〜長卵形、長さ1.3〜3.5cm、幅0.6〜2cm。先は尖り、基部は広いくさび形、縁には内側へ曲がる細かい鋸歯がある。表面は無毛か脈上に疎らに毛があり、裏面は光沢があり、無毛か主脈の基部付近に疎らに短毛が生える。葉柄はごく短い。
花は前年枝の先に短い総状花序となり、1〜4個下向きに咲く。花冠は緑白色か紅色を帯び、鐘形で長さ約5mm、先は浅く5裂し、裂片は少し反り返る。雄しべは10個、花冠より短く、雌しべは花冠と同長かやや長い。萼は5裂し、裂片は低い三角形で縁には腺毛がある。
果実(液果)は球形、径7〜9mm、紫黒色に熟し、先端には萼片の跡が輪状に残る。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方、中部地方(南部)) (国外:日本固有) 山地の林内、林縁
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年5月8日 静岡県伊豆市 中上・全体2 2014年4月27日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2015年5月8日 同 上 中下・花2 2014年4月27日 同 上 左下・果実(液果) 2020年8月19日 山梨県富士山 右上・葉(表) 2015年5月8日 同 上 右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
ミツバツツジ類の撮影に出かけた伊豆の山、風もなく暖かな尾根歩きをしていると、多くの春の花が目に付く。
目的のツツジには少し早かったが、満開のオオシマザクラや足元では鎌首を持ち上げたテンナンショウの仲間もに出会えた。
そんな林縁で咲き始めのツツジ科のこの花を見つけた。
そう大きな木ではないので目の高さで観察できる。以前写していたと思っていたが、帰って調べると初めての出会い、翌年も出かけ撮影し直した。
スノキ(酢の木)という和名は、葉を噛むと酸っぱい味がすることからつけられているようだ。
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