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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
- 特徴 :
高さ3〜6mの落葉低木。
枝は良く分枝し、若枝では赤褐色、樹皮は灰褐色から灰黒色で、古くなると褐色を帯びる。
葉は枝先に5個輪生し、葉身は広楕円形、長さ2.5〜4.5cm、幅1.7〜2.5cm。先は短く尖り、基部は鋭形、縁には開出する長い毛が生える。表面には疎らに毛があり、裏面主脈基部に白色の軟毛がある。葉柄は長さ2〜5mm、細い長毛が散生する。
花は葉の展開前に枝先に1〜2個つき、花冠は明るい淡紅紫色で上面内側に濃色の斑点があり、広く開いた漏斗形、径5〜6cm、先は5深裂する。雄しべは10本、うち5本は長い。雄しべや子房は無毛。花柄は長さ1〜1.5cm、開出する長毛と腺毛が散生するか時に無毛。
果実(刮ハ)は卵状長楕円形、長さ1〜1.6cm。
- 分布・生育地 :
九州 (国外:日本固有) 山地の岩場、疎林内
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年4月17日 宮崎県東臼杵郡 中・全体2 2014年5月2日 宮崎県西臼杵郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・花 2015年4月17日 宮崎県東臼杵郡 右上・雄しべ、子房、右下・花柄 同 上
- 撮影記 :
その年は全般に花期が早く、訪れた時はすでにはが展開し始めていて、残花がわずかに残るだけだった。
翌年満を持して2週間ほど早めにして出かけるが、前年は遠くからでもピンクに見えたという斜面は全く枯枝状態、ツツジ類は花の表年、裏年の差が著しいということをすっかり忘れていた。
あきらめずにいると、通りがかった方から、「別の山はもう少し咲いている」と言われ早速向かったが、そこもやっと咲き初めで今一つ、宿題が残った。
有名な四国のアケボノツツジとは変種関係で、本種の雄しべが全て無毛であること、花柄が開出する長毛と腺毛が散生する(時に無毛)であることが異なる。
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