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- 科名・属名 : ツツジ科 イワナンテン属
注.ハナヒリノキ属(Eubotryoides)の考え方もある。
- 特徴 :
高さ10〜50cmの落葉低木。
葉は互生し、葉身は卵状楕円形〜楕円形、長さ2〜6cm、幅1〜3cm。先は短く尖り、基部は円形。表面は緑色、裏面は白色を帯び、無毛。
花は新枝の先に総状花序につき、多数の花を下向きにつける。花冠は緑色、平たい壷形で先は浅く5裂し、裂片は反曲する。萼は5深裂し、裂片は三角状卵形で先は尖る。花序軸は無毛。
果実(刮ハ)は扁球形で上向きにつき、径4〜5mm、熟すと5裂する。
- 分布・生育地 :
本州(東北〜中国地方の日本海側) (国外:日本固有) 山地の日当たりのいい尾根筋や岩場
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年7月9日 長野県八方尾根 中上・全体2 2015年7月21日 群馬県尾瀬 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 同 上 左下・花2 2018年7月19日 長野県栂池 右上・葉(表)、右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
ハナヒリノキの変種で多雪地に適応したタイプとされ、葉が小さく、裏面が白色を帯びること、葉や花序軸に毛がないことが違いとされる。
従って、分布も本州の東北地方〜中国地方の日本海側と多雪地帯となっている。
樹高が低い上、花も緑色で小さく目立たないため、気をつけていないと見逃してしまう。
そのため、初めてこの花を撮影したのは、花の撮影を始めてから30年近くたってからだった。
長野県八方尾根で出会ったが、この時も華やかな高山植物に目をとられ見過ごす所だった。
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