ユキグニミツバツツジ(雪国三葉躑躅)

Rhododendron lagopus var. niphophi


ユキグニミツバツツジ

  • 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属

  • 特徴 :
     高さ1〜3mの落葉低木。
     樹皮は黒褐色〜灰褐色で、若枝や葉柄は無毛。
     葉は枝先に3個輪生し、葉身は菱形〜菱形状円形、長さ4〜7cm、幅3〜5cm。先は短く尖り、中央部より下が最も広く、下部は両側に括れることが多く、基部はくさび形、縁は全縁。表面は初め白色の柔らかい長毛があるが後に無毛、裏面は淡褐色の短毛が散生し、主脈の下部に軟毛が密生する。葉柄は長さ3〜6mm。
     花は葉の展開前か同時に枝先に1個ずつつき、花冠は漏斗形、径3.5〜4.5cm、先はやや深く5中裂し、紅紫色で上側の内面に濃色の斑点がある。花柄は長さ6〜10mm、淡褐色の毛が密生する。
     雄しべは10本で長短があり、花糸は無毛、子房には白色の軟毛が密生する。花柱は無毛。
     果実(刮ハ)は歪んだ長卵形でやや曲がり、長さ1〜1.4cm、幅4〜5mm。淡褐色の軟毛が密生する。

  • 分布・生育地 :
     本州(秋田県南部〜鳥取県東部の日本海側、近畿地方) (国外:日本固有)
     山地の林内、林縁、岩場

  • 花期 :   4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2012年5月24日  滋賀県高島市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花1、下・花2    同  上

  • 撮影記 :
     遅咲きのスミレの撮影に出かけた滋賀県北部の山、交通が不便で東京から日帰りしか日程がとれないため苦労した。
     色々調べ、福井県まで夜行バスで行き朝一の電車に乗るという方法でやっと登山口にたどり着いた。
     5月も末、春早く咲く花はすでに終わりがけ、それでも多雪地帯らしく沢筋には残雪が残り、名残の花が咲いていた。
     道端に咲いていたこの花も多くは残花、何とか絵になる株を見つけ撮影した。
     ただ、この時は子房や花糸、花柄などの毛をや葉を撮影することに気が回らず課題が残った。

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花1

花2