シシアクチ(ししあくち)

Ardisia quinquegona


シシアクチ1


  • 科名・属名 : ヤブコウジ科 ヤブコウジ属
     注.APG分類では、サクラソウ科(PLIMULACAEA)

  • 特徴 :
     高さ2〜5mの常緑低木〜小高木。
     枝はよく分枝し、灰褐色で初め褐色の鱗片毛がある。
     葉は互生し、狭倒卵形で、長さ6〜10cm、幅2〜3.5cm。先は長鋭尖頭、基部は鋭尖形、無毛で、幼木の葉には波状の鋸歯がまばらにある。質はやや薄く、乾くと暗紫褐色になる。葉柄は長さ6〜10mm。
     花は枝の上部の葉腋から3〜4cmの花柄を出し、散形〜集散状の花序に十数個つける。花冠は白色〜淡紅色、径約6mm、5深裂し、裂片は広卵形。萼片は狭三角形〜三角状卵形でやや鋭頭。
     果実(核果)は扁球形で、径4〜6mm、黒紫色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島、種子島)〜沖縄 (国外:台湾、中国、インドシナ)
     常緑樹林内

  • 花期 : 5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2007年4月28日  沖縄県西表島
     中上・全体2 2023年7月19日  鹿児島県奄美大島
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1 2007年4月28日  沖縄県西表島
     中下・花2 2023年7月19日  鹿児島県奄美大島
     左下・果実 2015年11月30日  沖縄県国頭郡
     右下・葉 2023年7月19日  鹿児島県奄美大島

  • 撮影記 :
     和名の語源が全くわからないが、何となく一度聞くと忘れにくい名前の花である。
     南の島の常緑樹林下を歩いていると、時々目にする花である。
     ただ、樹の花は一定程度上を見上げながら探さなければならないので、ハブを気にして下ばかり見て歩いていると、気がつかずに見逃してしまうことの方が多い。

  • 葉

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シシアクチ2

花1

花2

果実(核果)