エゾスズシロ(蝦夷蘿蔔)

Erysimum cheiranthoides


エゾスズシロ

  • 科名・属名
  • : アブラナ科 エゾスズシロ属

  • 特徴

  •  草丈30〜100cmの1〜2年草。
     茎は直立して分枝し、伏毛に被われ、明らかな稜がある。
     葉は広披針形〜線形で、長さ3〜9cm、幅3〜8mm。上部になるに従って線形で、両端は細まり、下部の葉には波状の鋸歯がある。両面に星状毛がある。
     花は総状につき、径約4mm、花弁は4個、黄色で倒卵形。萼片は長楕円形で短毛が密生する。
     果実(長角果)は円柱形〜長線形で、長さ2〜4cm、星状毛がある。

  • 分布・生育地

  •  北海道(本州にも帰化)
     海岸近くの道端、空地、砂浜

  • 花期
  • : 5〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年8月23日  北海道釧路市
     中・花、下・葉    同 上

  • 撮影記

  •  北海道釧路市の海岸近くの道端、チドリケマンを探していると、草むらの中にこの花が咲いていた。
     図鑑によっては北半球原産の帰化種との整理もあるが、本州に生えるものは帰化で、北海道のものは自生種とする考えに従い、道東の海岸端のこの花は自生種とした。
     黄色のアブラナ科の花は多いが、それぞれ属が異なり、この花は日本では1種だけしか知られていないエゾスズシロ属である。  ここでは群生していなかったが、まとまって生えていることが多いようだ。

    同じ科の仲間の花
花

葉