ハナハタザオ(花旗竿)

Dontostemon dentatus


ハナハタザオ1

  • 科名・属名

  •  アブラナ科 ハナハタザオ属

  • 特徴

  •  草丈15〜55cmの2年草。
     茎は直立し、ときに下部で分枝する。
     葉は狭楕円形〜線状披針形で、長さ2〜8cm、幅0.2〜1cm。両面に毛があり、縁には2〜4対の鋭い鋸歯がある。
     花は茎の先に総状につき、花弁は紅紫色で直径約1cm。
     果実(長角果)は線形で長さ2〜6cm。

  • 分布・生育地

  •  本州、九州
     日当たりのいい草地、岩礫地

  • 花期
  • : 6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  1998年6月14日 茨城県
     上は拡大写真あり(写真をクリック)
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  この花の自生地を知ったのは、今から10年くらい前、昼のNHKニュースだった。昼休み何となくTVを見ていると、突然この花のアップが映し出され、茨城県で今貴重なこの花が満開とのこと。こんなマイナーで珍しい花がニュースに取り上げられるとは・・・。
     その週末、曇り時々雨というあいにくの空模様であったが早速に撮影に出かけた。現地は海岸近くの砂地、ニュースで見たとおり淡紅色の花が何株も咲いていた。
     いろいろな所へ探しに出かけたものの、もともと個体数の少ない花で見つけられずにいた花が、こんな場所に無造作に咲いていようとは。雨のせいかニュースに出たにもかかわらず訪れる人はなく、心ゆくまで撮影した。
     最近訪れた花仲間の話によると、いまだに健在とのこと、嬉しくなった。

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ハナハタザオ2

花アップ