ハナタネツケバナ(花種漬花)

Cardamine pratensis


ハナタネツケバナ

  • 科名・属名
  • : アブラナ科 タネツケバナ属

  • 特徴

  •  草丈30cm前後の多年草。
     茎葉は羽状に深裂し、小葉は線形で幅0.5〜1mm。根出葉には長い柄がある。
     花は茎頂に散房状に数個つき、直径約2cm。花弁は淡紅色〜白色で、萼片の3倍の長さがある。
     日本では1970年代と割合近年になって北海道東部の湿原で発見された。

  • 分布・生育地

  •  北海道(東部) 湿原

  • 花期
  • : 6月

  • 撮影月日・場所

  •  1992年6月7日 北海道
     花  同 上

  • 撮影記

  •  北海道東部で近年発見されたこの花、氷河期の遺存種で釧路湿原に生えるのがよく知られている。
     この花の面白さは大きな花だけでなく、大きく切れ込んだシダのような葉で、そこも含めて写したいと思っていた。
     ある年、網走方面に撮影に出かける機会があり、網走地方の自生地に立ち寄ってみた。湿った草むらに、思ったよりはるかに大きい花が雨に濡れ、重たげに咲いていた。
     葉は撮りやすかったものの、肝心の花が雨に濡れて下を向いている。ティッシュペーパーで雨粒を吸い取りながら撮影したが、元気のない写真になってしまった。

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