キバナハタザオ(黄花旗竿)

Sisymbrium luteum


キバナハタザオ1

  • 科名・属名

  •  アブラナ科 キバナハタザオ属

  • 特徴

  •  草丈30〜120cmの多年草。
     茎は直立して毛があり、時に分枝する。
     葉は卵形〜卵状披針形で、長さ6〜12cm。先は尖り、縁に波状の大きな鋭い鋸歯がある。葉には柄があり、両面とも毛がある。
     花は枝先に総状花序となり多数の花をつける。花弁は黄色で4個、長さ10〜14mm。
     果実(長角果)は線形で円柱状長さ8〜14cm、開出する。

  • 分布・生育地

  •  本州(岡山県以北)、九州(対馬)
     山地

  • 花期
  • : (5)6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年5月13日 長崎県対馬
     中 2001年7月8日 滋賀県伊吹山
     下 2006年5月13日 長崎県対馬

  • 撮影記

  •  本州の岡山県以北と、離れて対馬に知られている大陸系の花である。
     関東地方で何ヶ所か探しに出かけたが見つけられず、この花が見られると聞いた伊吹山でやっと出会えた。
     草原の中の登山道のあちこちに群落が見られたが、花期的に遅くやっと咲き残りの花を撮影できた。
     その後、隔離分布している対馬でもこの花にお目にかかることができた。本州では高原の花であるのに、ここでは海岸近くの林縁に群生していた。
     対馬(上の写真)と伊吹山(中の写真)の花を見比べると、対馬の花は葉の鋸歯が目立たず感じが少し異なるようだ。

    同じ科の仲間の花
キバナハタザオ2

花アップ