マルバコンロンソウ(丸葉崑崙草)

Cardamine tanakae


マルバコンロンソウ1

  • 科名・属名 : アブラナ科 タネツケバナ属

  • 特徴 :
     草丈7〜20cmの2年草。
     茎は直立〜やや斜上し、葉とともに白い毛が多く、匍匐枝を出さないい。
     葉は根出葉は少なくて小さく、茎葉は中部のものが最大で大きく、長さ2〜12cm、柄の基部は耳状となって茎を抱く。小葉は1〜7個、頂小葉が最も大きく、円形〜卵形、長さ0.7〜3cm。基部は心形で鈍鋸歯縁。側小葉は卵形で小さい。茎とともに白い毛が多い。
     花は短い総状花序になり、白色の花をつけ、密に毛がある。花弁は4個、倒卵形、長さ5〜7mm。
     果実(長角果)は広線形で1.6〜2.5cm、密に毛がある。果柄は長さ5〜10mm。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:日本固有)
     山の谷間の木陰

  • 花期 :  4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2000年4月30日  東京都高尾山
     中上・全体2 1999年4月18日   同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2019年4月16日  大分県竹田市
     左下・果実、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     茎や葉に白い毛が多く、頂小葉の円さとともに見分ける際のポイントになる。
     アブラナ科の花は似ているものが多く、同定が面倒でやや敬遠していたせいか未撮影の種類が多い。
     この花は、春先散歩がてらにでかける高尾山の谷沿いで撮影した。
     特徴である茎や葉などの細部は、最初にこの花に出会ってから、かなり経ってやっと撮影した。

  • 葉

    茎

    同じ科の仲間の花
マルバコンロンソウ2

花

果実(長角果)