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- 科名・属名 : アブラナ科 ヤマハタザオ属
注.APG分類では、シロイヌナズナ属(Arabidopsis kamchatica subusp. kamchatica)
- 特徴 :
草丈5〜40cmの多年草。
茎は基部から上部まで枝を分け、単純毛と2分毛があるが、毛の生え方には変異が大きい。
根出葉はロゼット状に多数つき、倒披針形で頭大羽状に深裂し、長さ2〜10cm。先は尖り、両面に毛があり、短い柄がある
茎葉は細く線形で長さ1〜5cm、下部の葉はわずかに鋸歯があるが、上部の葉は全縁で、基部は茎を抱かない。
花は短い総状花序となり、花弁は4個、倒卵形で白色〜淡紅色、長さ4〜6.5mm。
果実(長角果)は線形で無毛、長さ1.5〜4cm。
- 分布・生育地 :
北海道、本州、四国(剣山) (国外:朝鮮、中国(東北部)、台湾、アムール、千島列島、サハリン、オホーツク、北アメリカ(北西部)) 山地の明るい岩礫地、川原
- 花期 : 5〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1993年5月23日 長野県諏訪郡 中上・全体2 2007年6月16日 長野県上高地 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2017年6月10日 静岡県静岡市 左下・果実(長角果)、右上・葉 同 上 右下・茎 2007年6月16日 長野県上高地
- 撮影記 :
南アルプスのある沢沿いで撮影したこの花、弱々しく伸びた茎や細い茎葉の様子から本種と同定したが、アブラナ科の植物は全体の写真だけだと判断しづらいことが多い。
2007年、上高地でこの花に出会った。今回も弱々しく伸びた株で絵になりにくかったが、今度は茎の様子も撮影した。
その後、果実(長角果)や葉、花も撮影し、同定の役に立てることができた。
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