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- 科名・属名 : アブラナ科 イヌナズナ属
- 特徴 :
草丈5〜15cmの多年草。
茎は株状に密生し、毛はない。
葉は多くは根生し、線状へら形〜線状倒披針形で、長さ5〜15mm、幅1.5〜2mm。先は鋭形で、縁は全縁か2〜3対の突起状の鋸歯があり、縁だけに単純毛、時には2分枝毛がある。茎葉は1〜3個。
花は短い花序に数個〜十数個つき、花弁は白色で倒卵形、長さ約2.5mm。
果実(短角果)は無毛で少しねじれ、長さ約1cm。
- 分布・生育地 :
本州(中部地方) 高山帯の岩石地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
2011年7月25日 山梨県北岳 中・花、下・葉 同 上
- 撮影記 :
南アルプス北岳の高山帯、樹高の低いハイマツのほかは岩礫地が広がり、小さな高山植物があるだけ。
そんな岩間にアブラナ科の花が咲き残っている。
早速、根元についている葉や茎を見る。茎には毛がなく、葉は縁だけに毛がある。
高山系のアブラナ科にはよく似た花がいくつかあるが、特徴からしてこの花に間違いないだろう。
止み間のない強い風に往生しながら、時間をかけて何とか撮影した。
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