タチスズシロソウ(立蘿蔔草)

Arabis kawasakiana


タチスズシロソウ1

  • 科名・属名
  • : アブラナ科 ヤマハタザオ属

  • 特徴

  •  草丈10〜40cmの2年草。
     茎は直立し、毛はなく、葉とともに緑白色を帯びる。
     根出葉は倒披針形で長さ1.5〜4cm。羽状に浅裂し、頂小葉は大きく、両面に毛がある。茎葉はへら状線形、全縁で毛がない
     花は白色で、花弁は4個、長さ4〜8mm。
     果実(長角果)は線形で長さ2〜4cm。

  • 分布・生育地

  •  本州(東海、近畿地方)、四国
     海岸や湖岸の砂地

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2002年4月28日 滋賀県
     下  同 上

  • 撮影記

  •  海岸や湖岸の砂浜という開発されやすい場所に生えるせいか、減少が著しく絶滅危惧植物の一つとされている。
     三重県にあることは知っていたが、滋賀県にも生育地があることを知り、大阪の金剛山と掛け持ちで回ってみようと思った。
     金剛山で撮影を済ますと駆け足で山を降り、やっとバスの時間に間に合った。
     琵琶湖岸というだけの情報、適当に目星をつけて向ってみたが、さすがに日本一の湖、砂浜に立つと海岸にいるような気にさせられる。
     砂浜を丹念に探したが見つからず、引き返す寸前でやっとこの花に出会えた。湖岸の砂浜の上で静かに咲いていた。

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タチスズシロソウ2