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- 科名・属名 : アブラナ科 ワサビ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
根茎は太い円柱形で多くの節がある。茎は直立する。
根出葉は数個〜多数が束生し、円形で径6〜15cm。先は円形、基部は心形、縁に波状の鋸歯があり、表面に光沢がある。葉は花後倒伏して伸び、長さ50〜75cmになる。葉柄にの下部は広がる。
花は茎頂に総状花序にややまばらにつく。花弁は4個、長倒卵状へら形で白色、長さ6〜8mm、基部は爪状で長い。萼片は楕円形、長さ3〜4mm。
果実(長角果)は数珠状にくびれて下垂し、長さ1.5〜1.7cm、6〜8個の種子が入る。種子は長楕円形、長さ2〜3mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:台湾、サハリン(南部)、国後島に記録されるが、移入の可能性が強い) 深山の清流・際
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2002年4月13日 福井県三方郡 中上・全体2 2005年4月16日 長野県諏訪郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 同 上 左下・花 2024年3月31日 大分県大分市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
刺身には欠かせないワサビ、静岡や長野などの水のきれいな谷あいで栽培されていることはよく知られている。
野生のワサビも栽培種同様、水のきれいな谷沿いで見かけることが多い。残念ながら実際に使えるような太い根を持った株にはなっていない。
根が有名であるが、長野県などの産地では、花の付いた花茎を山菜として食べている。茹でて食べるとピリッとした辛味があり、野趣を感じさせる一品である。
学名にjaponicumとあるように日本固有と考えられ、国内でも北海道、国外では台湾、サハリン(南部)、国後島に生育しているものは移入されたものと推測される。
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