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- 科名・属名 : アカバナ科 アカバナ属
- 特徴 :
草丈25〜100cmの多年草。
茎は上部で多数分枝し、短い曲がった毛があるか無毛で、2列の稜線があり、有毛の場合は稜線上の毛の密度はより濃い。
葉は長楕円形〜長楕円状披心形で、長さ3〜9.5cm、幅0.8〜3cm。先は鋭形、縁にはやや不規則な尖った鋸歯があり、裏面脈上に毛がある。
花は上部の葉腋に単生するか頂生し、淡紅色〜白色。花弁は4個、広倒披針形で、長さ4.5〜7mm。萼裂片は卵状披針形、長さ4〜5mm、筒部は短い伏毛があるか稀に無毛。雄しべは8個、うち4個は他より長い。柱頭は頭状。
果実(刮ハ)は細長く4稜形、長さ3.5〜7cm、疎らな短い伏毛があるか無毛。種子は長さ0.8〜1.2mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、アムール、ウスリー) 低山〜亜高山の沢沿い、乾いた斜面
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年8月27日 長野県白馬山麓 中上・全体2 2020年8月7日 山梨県富士山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2006年8月27日 長野県白馬山麓 左下・花2 2020年8月7日 山梨県富士山 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
山で見かけるアカバナはこの花だと思っていたにもかかわらず、正しく判断できる写真が少なく、やっと白馬山麓で撮影した。
柱頭が頭状になるのが特徴で、頭状になるのは他にケゴンアカバナしかないので、比較的わかりやすい。
アカバナ科を整理して感じたのは、柱頭はともかく茎の毛をわかるように撮影している写真がほとんどないことだった。これからは気をつけたい。
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