ミズキンバイ(水金梅)

Ludwigia stipulacea


ミズキンバイ1

  • 科名・属名 : アカバナ科 チョウジタデ属
     注.APG分類では、学名(L. peploides subsp. stipulacea)

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの多年草。
     地中に長く伸びた地下茎から斜上する柔らかな茎を出す。
     葉は互生、葉身は倒披心形〜長楕円状披針形、長さ3〜7cm、幅1〜1.5cm。先は鈍形〜鋭形、基部は細まり、全縁。両面無毛で、基部に1対の深緑色の腺体がある。
     花は葉腋に単生し、黄色で径約2.5cm。花弁は4〜6個、広披針形で花弁の先はやや凹み、長さ9〜17mm、重なり合うことが多い。雄しべは萼片の2倍数で、2輪につく。萼は4〜6個、裂片は披針形。
     果実(刮ハ)は根棒状、長さ2〜2.5cm。種子は多数あり、径約2mm。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:中国(東部)
     水中や水辺

  • 花期 :   7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年8月23日  千葉県いすみ市
     中上・全体2 2018年8月5日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1 2005年8月23日    同  上
     中下・花2 2018年8月5日    同  上
     左下・果実、右上・葉(表)、右下・葉(裏)    同  上

  • 撮影記 :
     いつの間にかすっかり減少しレッドデータに取り上げられてしまったこの花、横浜市内の生育情報は聞いたものの、もともとの自生ではないようで逡巡していた。
     ある日、千葉県の休耕田で見かけたとの話を聞き、この花を探していた花仲間と2人、うだるような暑さの田んぼ道を小1時間歩いた。
     休耕田の中に思った以上に大きい花が見つかり、流れ落ちる汗を拭き拭き撮影していると、近所の農家の方が何事かとやってきた。
     事情を話すと「昔はもっとあったが」といいながらスイカまで持ってきてくれた。生暖かいスイカであったが、人情の甘さだけで十分だった。
     十数年後、久し振りに現地を訪れてみると、自生地は減少していたが、1ヶ所保護されているような感じで残っていた。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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ミズキンバイ2

花1

花2

果実(刮ハ)