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- 科名・属名 : アカバナ科 ミズタマソウ属
- 特徴 :
草丈20〜150cmの多年草。
茎には下向きの細毛がある。
葉は対生し、葉身は長卵形〜卵状長楕円形、長さ5〜13cm、幅2〜4cm。先は尖り、基部はくさび形、縁に低い鋸歯がある。葉柄は長さ1〜4cm、の基部はしばしば紫色となる。
花は茎頂や葉腋に長さ15cm程度の総状花序につき、花弁は白色の2弁花、長さ1〜1.8mm。萼裂片は淡緑色、長さ1.6〜3mm。
果実(堅果)は広倒卵形、径3〜4mm、溝があり、白色のかぎ状の毛が密生する。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、ウスリー、インドシナ、インド(東部)) 山地の林下
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年8月10日 埼玉県入間郡 中1・全体2 2013年8月29日 東京都あきる野市 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花序 2007年8月19日 東京都高尾山 中3・花1 2017年8月22日 東京都八王子市 中4・花2 2022年8月15日 同 上 左下・果実 2017年8月22日 同 上 右上・葉 同 上 右下・葉(基部) 2022年8月15日 同 上
- 撮影記 :
高山の花が一息つく8月末、暑さゆえに敬遠していた低山に秋の花を求めて出かける。ピークは過ぎたといえ残暑は厳しく、少し歩くだけで汗だくになる。
そんな道端でよく目にするのがこの花だ。花は目立つものではないが、水滴がついたように見えるトゲトゲの果実は目に付き、これが和名の由来になっている。
ウシタキソウに花は似ているが、本種の葉の基部は心形にならず、葉柄の付け根部分が赤みを帯びていることが多い。
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