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- 科名・属名 : アカバナ科 アカバナ属
- 特徴 :
草丈1〜1.5mの多年草。
根茎は横に長く伸び、しばしば群生する。
茎は直立して多数分枝し、開出する長い軟毛と短い腺毛を密に混生する。
葉は上部のものを除いて対生、葉身は長楕円形〜長楕円状披針形、長さ4〜12cm、幅0.5〜2cm。先は鋭形、基部は円形〜浅心形、縁に鋸歯があり、両面に長い軟毛がある。
花は葉腋につき、大きくて紫紅色。花弁は4個、円状倒卵形で、長さ8〜20mm、幅7〜15mm、先は2浅裂する。萼片は4個、披針形で、長さ6〜12mm。花柄や子房とともに長毛と腺毛がある。花柱は雄しべより長く、長さ約10mm、柱頭は4裂する。
果実(刮ハ)は長さ3〜10mm、多少毛がある。種子は長楕円状倒卵形、長さ0.8〜1.2mm、乳頭状突起を密生する。
- 分布・生育地 :
本州(中部地方以北) (国外:ユーラシア、アフリカ(北部)の温帯域 湿った草原、川岸・谷間の湿地
- 花期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年8月29日 福島県 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
以前から出会いたかったこの花の情報を福島の花仲間から頂き、1年越しで自生地の高原にやってきた。
朝方まで雨が降ったのだろうか、少しひんやりするような涼風が吹き抜けていた。
自生地はヨシの生える川沿い、遠くからでも紅紫色の花の咲いているのが目に入り、一安心するとともに花の大きさにびっくりした。
近づいて見ると、花は径3cm近くあるが大きいだけではない。肉眼でもはっきり4つに分かれた特徴ある柱頭が突き出しているのがわかる。一度見たら忘れられない花だ。
本州中部地方以北に点々と産地が知られているが、そう簡単に目にすることのできる花ではない。
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