オオマツヨイグサ(大松宵草)

Oenothera glazioviana


オオマツヨイグサ1

  • 科名・属名 : アカバナ科 マツヨイグサ属

  • 特徴 :
     草丈0.5〜1.5mの2年草。逸出帰化。
     茎は直立し、基部が赤く膨れた剛毛が密生し、上部には腺毛も混じる。
     葉は互生し、茎葉は狭楕円形〜披針形、長さ5〜15cm、幅2.5〜4cm。先は尖り、縁には波状の浅い鋸歯がある。
     花は葉腋に1個ずつつき径6〜8cm、花弁は黄色で4個、幅が広く、萎むと赤橙色になる。萼裂片は披針状三角形で赤味を帯びる。萼筒は長さ3.5〜5cmで花柄のように見える。
     果実(刮ハ)は狭披針状で、長さ2〜3.5cm、未熟な時は基部が赤く膨れた剛毛を密生し、毛の落ちた跡は赤点となって目立つ。

  • 分布・生育地 :
     逸出帰化(北アメリカ原産) (国外:世界の温帯域に帰化)
     海辺や河原などの荒地

  • 花期 :   7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年8月6日  愛媛県四国中央市
     中上・全体2 2014年9月3日  熊本県阿蘇
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     観賞用に明治初期に持ち込まれたものが逸出帰化し、ツキミソウ(月見草)などという洒落た呼び名もある。
     四国の川辺でみたこの花、よく似た仲間が多く同定に悩んだが、最終的に花弁が重なり合っている様子から本種とした。
     この仲間は北アメリカからの帰化種がほとんどであるが、どらもよく似ていて、萼筒の長さや花弁の大きさ、刮ハの形などしっかりチェックしないと判断は難しい。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
オオマツヨイグサ2

花1

花2

果実