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- 科名・属名 : アカバナ科 アカバナ属
- 特徴 :
草丈10〜70cmの多年草。
茎は上部で細かく分枝し、全体に曲がった白い毛がある。
葉は線形〜披針形、長さ1〜4.5cm、幅1.5〜5mm。先は尖り、基部は細まって短い柄に続き、縁には3〜8対の突起状の細かい鋸歯がある。
花は上部の葉腋に単生するか頂生し、径3〜5mm。花弁は4個、淡紅色〜白色で、先は2裂する。萼には密に毛があり、長さ2.5〜3.2mm。柱頭は太いこん棒状かほぼ頭状。子房にも毛が密生する。
果実(刮ハ)は細長く4稜があり、長さ3〜5cm、果柄は8〜22mm。種子は長楕円形、小さい乳頭状突起があり、長さ0.8mm。種髪は白色。
- 分布・生育地 :
本州(神奈川県以西)〜九州(宮崎県) (国外:朝鮮、中国(南部)、台湾、フィリピン) 深山の渓流脇、石灰岩地の湿った裸地
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年9月10日 長野県上伊那郡 中上・全体2 2022年9月4日 長野県下伊那郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 1994年9月10日 長野県上伊那郡 中下・花 2022年9月4日 長野県下伊那郡 左下・果実(刮ハ)、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
四国や九州の限られた山域の渓流沿いや岩石地などにも分布しているようだが、南アルプスの石灰岩地の河原には数多く見られる。
ここには石灰岩地の固有種が何種か知られ、何度か撮影に出かけた。
この花はその途中の河原のあちこちに見られ、上の写真のように茎や時に葉も赤くなっている株が多い。
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