ヤナギラン(柳蘭)

Chamaenerion angustifolium


ヤナギラン

  • 科名・属名
  • : アカバナ科 ヤナギラン属

  • 特徴

  •  草丈1〜1.5mの多年草。
     茎は直立して分枝しない。
     葉は互生し、長披針形で長さ5〜20cm、幅1〜3cm。全縁で裏面は白色を帯び、脈上に曲がった短毛がある。
     花は総状花序となり、花弁は紅紫色で長さ1.3〜1.7cm、基部に線形の小苞がある。
     刮ハは線形で長さ5〜8cm、4稜がある。種子は長楕円状卵形で、冠毛は白色。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(中部地方以北)
     高原の草地

  • 花期
  • : 6〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年7月31日 山梨県夜叉神峠
     中  同 上
     刮ハ 2001年9月23日 山梨県東山梨郡

  • 撮影記

  •  スキー場の斜面で、アルプスの高峰をバックに群生する写真を見かけたことがあり、そんな写真を写したいものだと思っていた。
     アルプスの山麓や高原でよく見かけるのだが、一面濃いピンク色に染める光景には出会えず、やや寂しい写真でアップせざるを得なかった。
     この花は荒地などに最初に進出するパイオニアの要素が強く、一時的に大群落を作っても植生が安定してくると勢いが衰えてしまい、後日訪れても期待した光景に出会えないことが多い。
     下は刮ハがはじけ、冠毛をつけた種子が、これから新たな住処を求めて飛び出そうとしている所である。

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花アップ

種子