アリタソウ(有田草)

Chenopodium ambrosioides


アリタソウ1


  • 科名・属名 : アカザ科 アカザ属
     APG分類ではヒユ科(AMARANTHACEAE)アリタソウ属(Dysphania)、種名変わらず

  • 特徴 :
     草丈30〜100cmの1〜多年草。帰化。
     茎は直立して多数分枝し、茎や葉にある黄色の腺体が強く匂う。茎の毛はないか少ない。
     葉は卵形〜披針形で、長さ2〜10cm、幅0.5〜5cm。先は鈍形〜鋭形、基部は狭いくさび形で、縁に不揃いの鋸歯がある。質は薄く、疎らに毛があるかまたはなく、裏面に黄色の腺点がある。葉柄は短い。
     花は頂性または短い腋生の穂状花序となり、両性花と雌花が数個並んでつく。基部には線形〜倒披針形の苞状の葉がある。花被は(3〜)5深裂する。
     果実(胞果)は扁球形、果皮は種子と離れやすい。種子は水平稀に垂直につき、褐色で光沢があり、径約0.8mm。

  • 分布・生育地 :
     帰化(中央アメリカ原産)(本州〜沖縄に帰化) (国外:北アメリカ南部、ユーラシア大陸に帰化)
     荒地、道端

  • 花期 :  7〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2007年9月23日  東京都日野市
     中上・全体2 2022年8月29日  神奈川県川崎市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2007年9月23日  東京都日野市
     左下・花 2022年8月29日  神奈川県川崎市
     右下・葉 2014年11月7日  千葉県清澄山

  • 撮影記 :
     アカザ科、ヒユ科の帰化植物は沢山あるうえ、似たものが多く、同定に苦労する。
     茎や葉に縮毛や腺毛の多いものをケアリタソウ(var. chilense)といい、変化は連続的とされ区別がつきにくいということでここでは本種としたが、ケアリタソウと言うべきかもしれない。
     通勤路の舗装道路の隙間に生えていたこの花、通勤途上咲き具合をチェックし、遠出しない休日に撮影した。
     一見して花を撮影していることがわかる場所では違和感はないが、車や歩行者の通る舗装道路上では、不審そうに見られるのが常だ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
アリタソウ2

花序

花