イソホウキギ(磯箒木)

Kochia littorea


イソホウキギ

  • 科名・属名
  • : アカザ科 ホウキギ属

  • 特徴

  •  草丈30〜100cmの1年草。
     茎は下部からよく分枝し、若い枝には褐色の毛がある。
     葉は長披針形〜倒披針形で、長さ1〜5cm、幅2〜7mm。質はやや厚く、先は鋭く、両面に褐色の毛が生える。
     花は枝の上部の葉腋に1〜3個づつ密につき、両性花と雄花がある。雄しべは5個、雌花の萼は、胞果時広がって全縁の翼となる。

  • 分布・生育地

  •  本州(東海地方以西)〜九州  海岸の砂地

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年10月11日 愛知県渥美半島
     中・花序、下左・胞果、下右・葉   同 上

  • 撮影記

  •  海湿地の植物は未撮影が多く、この花もその一つである。分布は東海地方以のため、文献を当たり渥美半島に出かけた。
     バスを降り海岸に出ると、砂浜にハマアザミの葉が鋭い刺を光らせている。しかし、それ以外は台風か何かで潮を被り、枯れた植物が点々と見られるだけ。
     あたりに目を配りながら砂の上を歩いていくと、波打ち際からやや離れた窪地に多くの植物が茂っているのを見つけた。
     アカザ科の花はよく似た仲間が多いのでチェックしていくと、特徴ある花序と葉腋に皿状になった胞果がついているこの花が見つかった。

    葉

    同じ科の仲間の花
花序

胞果