ミドリアカザ(岩藜)

Chenopodium bryoniifolium


ミドリアカザ

  • 科名・属名 : アカザ科 アカザ属
     注.APG分類では、ヒユ科(AMARANTHACEAE)

  • 特徴 :
     草丈60cm程度の1年草。
     茎は細く、直立してやや分枝する。
     葉は互生し、三角状卵形〜卵状楕円形で、長さ3〜5cm、幅2.5〜4.5cm。葉には長い柄があり、質は薄く、先は鋭形で、縁は全縁か歯牙がある。
     花序は葉腋に円錐花序にまばらにつき、萼は5深裂し、裂片は卵形、長さ約1mm。
     果実(胞果)水平でレンズ形。

  • 分布・生育地 :
     本州 (国外:朝鮮、中国、シベリア東部、アムール、ウスリー)
     山野

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     2007年9月24日  栃木県
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花序    同  上

  • 撮影記 :
     栃木県のこの花の生育地は花仲間に教えられていたが、地味なこの花を目的に撮影に出かけることはなく、ある時、近くに出かけた際、思い出して立ち寄って見た。
     薄暗い林下、ルーペで覗かないとわからないような花が咲いていた。藪蚊に刺されながらしっかり撮影した。
     アカザ科の植物は帰化が多く、自生種も普通種が多いが、この花は比較的稀な種類である。
     以前はイワアカザと同一種とされていたが、最近では別種とされているのでそれに従った。

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花序