アケビ(木通・通草)

Akebia quinata


アケビ

  • 科名・属名
  • : アケビ科 アケビ属

  • 特徴

  •  落葉性のつる性木本。
     葉は互生し、掌状複葉で5個の小葉からなり、小葉は長楕円形〜長楕円状倒卵形で、長さ3〜6cm、幅1〜2cm、葉柄は3〜10cm。先は少しくぼみ、基部はくさび形、全縁、草質。
     花は雌雄同株、葉腋から散房状または総状の花序を下垂し、基部に1〜3個の雌花、先端に数個の雄花をつける。花弁はなく3個の花弁状の萼片からなり、雄花は淡紫色で、径1〜1.6cm、雄しべが6個あり、花柄は1〜2cm。雌花は紅紫色で、径2.5〜3cm、雌しべが3〜9個あり、花柄は4〜5cmと少し大きい。
     果実(液果)は楕円形〜長楕円形、長さ5〜10cm、径3〜4cm、紫色に熟して裂開し、果肉は白色で種子は褐色〜黒褐色。
     花の色が白色の品種があり、
     シロバナアケビ(左下の写真)という。
     詳細な資料がないのでよく判らないが、花の色が青紫色のものがあり、
     これを、アオアケビ(f.viridiflora)という品種ではないかと思うが。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州  山野

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  1980年4月29日  千葉県市原市
     中・花 2014年4月16日  和歌山県新宮市
     左下・果実 2005年9月17日  兵庫県相生市
     左下・白花 2014年4月16日  和歌山県新宮市
     右下・葉    同  上
     右下・アオアケビ 2014年5月3日 大分県別府市

  • 撮影記

  •  この実を見ると、小さい頃の記憶が鮮明によみがえってくる。
     私の故郷は東海地方の大きな河川に沿った平野で、山らしいものはなかったが、実家の近くには小さな雑木林があった。
     秋になるとその林縁にアケビが薄紫色の実を生らせ、腕白仲間と長い棒を振るって実を採った。
     今と違ってケーキなど甘いものがいつでも食べられる訳ではなく、数少ない甘味としてこの実が熟し裂開するのが楽しみだった。
     最近では秋になるとスーパーや果実店の店頭で売られているのを見るが、やはりこの実は野山でぶら下がっているのを採って食べるのが似つかわしい。

     葉

    アオアケビ

    同じ科の仲間の花
花

果実

シロバナアケビ