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 - 科名・属名 : アケビ科 アケビ属
  
 - 特徴 :
  落葉性(時に越冬)のつる性木本。 
 枝は灰黒褐色、右巻きで無毛。 
 葉は互生し、3出複葉で、小葉は卵形〜広卵形、長さ2〜6cm、幅1.5〜4cm。先は少しくぼみ、基部は円く、縁には少数の波状鋸歯がある。葉柄は長さ2〜14cm。 
 花は雌雄同株で、葉腋から総状花序となって下垂し、基部に1〜3個の雌花、先端に十数個の雄花をつける。花弁はなく花弁状の萼片が3個あり、雌花は濃紫色で、径約1.5cm、花柄は2〜4cm、雌しべは短い円柱形で3〜6個ある。雄花は濃紫色で、径4〜5mm、花柄は長さ約3mm、雄しべが6個ある。 
 果実(液果)は長楕円形、長さ約10cm、熟すと紫色を帯び、裂開する。  
 - 分布・生育地 :
  北海道〜九州 (国外:中国)  山野(林縁や樹冠を這う)  
 - 花期 :   4〜5月
  
 - 撮影月日・場所 :
  上・全体1 2014年5月6日  山口県美祢市  中上・全体2 2014年5月3日  大分県別府市  (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)  中中・花(雄花)    同  上  中下・雌花2014年5月6日  山口県美祢市  左下・果実 2016年10月12日  神奈川県箱根  右下・葉 2014年5月3日  大分県別府市  
 - 撮影記 :
 
 あまり注意を払ってこなかった時期には目に入らなかったが、少し気をつけてみると各地に点々と生育していることがわかった。 
 新緑の春の山野、黄緑色の若葉を透して注ぐ日の光は柔らかで、心まで穏やかにしてくれる。 
 そんな木々に絡み付いき、この花が蔓を伸ばし花序をぶら下げている。 
 雌雄同株で、花序の基部に1〜3個つき、大きいのが雌花、先の方に十数個つき小さいのが雄花だ。 
 花弁はなく、濃紫色〜濃紅紫色の萼片が花弁状についている。 
 秋には薄紫色の果皮が熟すと割れ、果肉の間に黒褐色の種子が一杯詰まった甘い果実に食指がそそられる。  
 
  
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