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- 科名・属名 : アオギリ科 アオギリ属
注.APG分類ではアオイ科(MALVACEAE)、属名以下変わらず
- 特徴 :
高さ4〜15mの落葉高木。
樹皮は灰緑色で平滑、古くなると灰白色になる。
葉は互生、葉身は広卵形で掌状に3〜5裂し、長さ、幅とも16〜22cm。先は鋭形、基部は多少狭まり、全縁。若い時期は表面と葉柄に帯褐色の柔らかい星状毛を密生するが、後ほとんど無毛になる。葉柄は長さ15〜20cm。
花は枝先に長さ25〜50cmの大型の円錐花序を出し、帯黄色〜黄緑色の小さな花を多数つける。一つの花序に雄花と雌花が混じり、花弁はなく、雄花の蕊体は長さ6〜9mm、雌花の蕊体は3〜6mm、狭三角形で基部に退化した雄しべがある。花弁のように見える萼の萼筒は長さ約2mm、萼裂片は長楕円状披針形、長さ約1cm、内面に長毛があり、反り返る。
果実(刮ハ)は草質で袋状、成熟前に裂開し、心皮は(4−)5個、舟形をした披針状楕円形、長さ(3−)7〜10cm、縁に球形で長さ4〜6mmの種子をつける。
- 分布・生育地 :
本州(伊豆。紀伊半島)、四国(愛媛・高知県)、九州(大隈半島)、沖縄 (国外:中国、台湾) 主に海岸〜山地の石灰岩地の林、崖
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年6月27日 沖縄県国頭郡1 中上・全体2、中中・花序 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・果実、左下・幹 2013年9月6日 同 上 右上下・葉表、葉裏 2020年6月15日 沖縄県国頭郡2
- 撮影記 :
自生は沖縄を除けば本州〜九州の一部であるが、街路樹や公園などに植えられていることが多い。
花はパッとしないが、果実の形やつき方が面白い木である。
和名の由来は、桐のような葉を持ち、若いうちは樹皮が青味を帯びるのでつけられている。
花の写真は沖縄県北部の石灰岩の山の山頂付近で撮影したが、初めて使ったデジカメのデータを保存せずに消去していしまった苦い記憶があり、解像度が今ひとつのフィルムの写真を使わざるを得なかった。
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