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- 科名・属名 : アオギリ科 ノジアオイ属
注.APG分類では、アオイ科(MALVACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
草丈30〜90cmの1年草。
茎は分枝し、星状毛がまばらにある。
葉は互生、葉身は卵形〜卵状長楕円形、長さ2〜6cm、幅1.5〜4cm。先は尖り、基部は円心形、縁には不揃いの鋸歯がある。3〜5脈があり、表面の中脈と裏面脈上に粗い毛がある。葉柄は葉身とほぼ同長。托葉は線形。
花は茎頂または葉腋に集まってつく。小苞は4個、線形で萼状。花弁は5個で倒卵形、白色、淡紅色、淡紫色で、長さ約7mm。雄しべは5個、下部は合着し、仮雄しべは無いか、あっても歯牙状。花柱は基部まで5裂する。萼片は鐘形で5個、歯牙状になる。
果実(刮ハ)は扁球形、径4〜5mm、粗い毛がある。種子は灰褐色で、長さ約2.5mm。
- 分布・生育地 :
四国〜沖縄 (国外:台湾〜熱帯域に広く分布) 海岸に近い草地、荒地
- 花期 : 8〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年11月7日 沖縄県西表島 中上・全体2 2012年9月2日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2005年11月7日 同 上 左下・花2 2007年10月30日 同 上 右下・葉 2012年9月2日 同 上
- 撮影記 :
特別に美しいという花ではなく畑の雑草とされている花であるが、高知県に出かけた際記録のある場所を探した経過もあって見てみたい花の一つだった。
連休を利用して出かけた西表島、目的の花を撮影して畦道を歩いていると見慣れぬ植物が目に付いた。近づいてみると花は終わっているもののどうも本種らしい。あたりにはいくつか株はあるものの皆花は終わっていた。
翌日、川沿いの登山道を歩いているとまたこの花に出会った。今度は淡いピンクの花を咲かせていた。こういう予定外の出会いが嬉しさを倍加させる。

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