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- 科名・属名 : アオギリ科 ヤンバルゴマ属
注.APG分類では、アオイ科(MALVACEAE)
- 特徴 :
高さ60〜100cmの小低木。
茎は直立して分岐は少なく、葉の表面を除き全体に星状毛が密生する。
葉互生し、葉身は狭倒披針形〜狭長楕円形、長さ(3-)6〜8cm、幅1〜1.8(-2.5)cm。先は鈍頭または微凸形、基部は鈍形〜円形、全縁で側脈は4〜6対。葉柄は長さ3〜8mm。
花は葉腋に散房化序となって少数つき、花冠は紫紅色〜淡紫色、長さ1〜1.2cm。花弁は線状披針形〜狭さじ形、先は円形で下方は爪状で2〜3個の耳状突起がある。雄しべは7〜8mmと花弁より短い。萼は2唇形で長さ5〜8mm、萼裂片は三角形で先は鋭形。
果実(刮ハ)は楕円状卵形、長さ1.5〜2cm、幅1cm、柔毛が密生する。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:熱帯域に広く分布) 道端、草地、二次林縁
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年6月13日 沖縄県西表島 中上・全体2 2006年8月6日 沖縄県石垣島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花 同 上 中下・果実1(未熟果) 2014年9月3日 沖縄県西表島 左下・果実2(熟果) 2007年11月19日 同 上 右下・葉(表) 2014年9月3日 同 上 右下・葉(裏) 2022年4月13日 沖縄県石垣島
- 撮影記 :
撮影に出かけた西表島の6月初めは梅雨の真っ最中。
運良く雨には遭わず目的の花を撮影できたが、最終日に雨に降られてしまった。
南の島の雨はスケールが違い豪雨といっていい中、雨に濡れたこの花を見つけた。
見慣れぬ花であったが、同行の花仲間が名前を教えてくれた。
前回見たときは雨の中であまりいい写真ならず、撮り直ししたいと思っていた。
石垣島の草原、時期を変えて出かけたら、いままで全く気がつかなかったこの花が何株もあり、花期もちょうど良かった。
後日、この花の果実に出会った。ゴマの実に似ているかと思ったがそうでもなかった。
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