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- 科名・属名 : アオイ科 キクノハアオイ属
- 特徴 :
草丈50〜70cmの1年草。帰化。
茎はよく分枝して横に広がり、上部は斜上し、粗い毛がある。
葉は互生、葉身は広卵形、掌状に5〜7浅〜深裂し、裂片には重鋸歯があり、両面に毛がある。葉柄は長さ3〜5cm。
花は葉腋から短い花柄を出し、径約1cmの小さな花1個ずつつける。萼に接して3個で線形の小苞がつく。花弁は5個、橙色、卵円形で長さ6〜10mm。萼は5裂し、卵形で先が尖り、小苞とともに毛がある。
果実は扁平、16〜22個の線形の分果が輪状に並び、先に2個の突起があり、背面には剛毛がある。種子は腎形、扁平で赤褐色、径1.5mm。
- 分布・生育地 :
帰化(北アメリカ原産)(本州(関東地方以西)〜沖縄に帰化) (国外:ハワイやオーストラリアに帰化) 道端、荒地
- 花期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2024年6月16日 東京都八王子市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
八王子の植物に詳しい方からこの花の存在を聞き、いつもの観察コースの近くだったので早速探しに出かけた。
そこは駅に戻る最短コースの1本隣で、普段は通り過ぎてしまう場所だった。
道端やその先の畑の脇にこの花が広がって生え、小さな橙色の花を咲かせていた。
和名は葉が菊に似ているアオイで、右下の写真を見ると本当にキクの仲間と間違えそうだ。
北アメリカ原産で、日本では1913年に横浜で見つけられたとのことだ。
ただ、図鑑には1年草で生育地の永続性がないと書かれているので、来年は見られるかどうかわからない。
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