オオバボンテンカ(大葉梵天花)

Urena lobata


オオバボンテンカ1

  • 科名・属名
  • : アオイ科 ボンテンカ属

  • 特徴

  •  草丈60〜200cmの低木状の多年草。
     茎は直立して分枝する。
     葉は広卵形〜円形で、長さ3〜9cm。3〜5浅裂し、裂片は幅広く、3〜10cmの柄があり、裏面には灰白色の星状毛が多い。
     花は葉腋に1個、時には束生する。花冠は淡紅色で径約2cm、中央部は紫色を帯びる。花弁は5個。花糸はほとんど全部が合着する。

  • 分布・生育地

  •  九州(大隈半島南部)〜沖縄  林縁

  • 花期
  • : 6〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1997年10月26日 鹿児島県奄美大島
     中 2005年6月11日 沖縄県西表島
     下、果実 2007年10月29日  同 上

  • 撮影記

  •  奄美大島には何度か訪れているものの、行くたびに道路が整備されてきているのには驚かされる。以前は島を1周するメインの道路でさえ山すそを縫うようにな狭い道だったものが、今ではトンネルになっていて快適なドライブができる。
     そんな新しい道の開通で旧道は車も少なく、道路の法面に多くの植物が見られるようなり、植物観察には非常に都合がよくなってきた。
     この花もそんな旧道際の林縁に咲いていたもので、関東周辺では見かけることのない変わった感じの花である。  ボンテンカの葉が大きく切れ込んでいるに対し、本種の葉の切れ込みは浅い。
     果実を見るとアオイ科ということがよくわかる。

    同じ科の仲間の花
オオバボンテンカ2

果実