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- 科名・属名 : アオイ科 ゼニアオイ属
注.APG分類では、学名(M. mauritiana)
- 特徴 :
草丈60〜150cmの2年草。栽培逸出。
茎は直立し、下部で分枝し、疎らに毛がある。
葉は互生、葉身は円形で浅く5〜9裂し、裂片は半円形。基部は浅い心形で、縁には鈍鋸歯がある。葉柄は長い。
花は葉腋に束生し、径3〜3.5cm。花柄は花期には短いが、果期には長く伸びる。花弁は5個、淡紫色で紫色の脈があり、心臓形で先は凹み、基部はくさび形となる。萼は浅く5裂し、裂片は三角形で果実を包む。雄しべは多数、花糸の下半部は合着して筒となり、雌しべを取り囲む。
果実(分果)は10〜11個、表面に網状脈があり、成熟すると蜂の巣状に凹む。
- 分布・生育地 :
栽培逸出(地中海沿岸原産)(日本全土に帰化) (国外:世界各地で観賞用に栽培され逸出) 空き地、道端
- 花期 : 5〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2012年6月1日 神奈川県川崎市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 下・葉 2022年6月10日 同 上
- 撮影記 :
引越した川崎市、駅に向かう道路と側溝との間、駐車場のフェンスの下など何ヶ所かでこの花を見かけていた。
以前に住んでいた日野市の民家の庭でも栽培品を見かけていたため、ここのは逸出帰化と思いつつもなかなか撮影する気が起きなかった。
花を見てもわかるように観賞用に持ち込まれたもので、江戸時代には渡来していたようだ。
和名は花の形を銭に見立てたとのことである。
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