アリノトウグサ(蟻の塔草)

Haloragis micrantha


アリノトウグサ

  • 科名・属名 :
     アリノトウグサ科 アリノトウグサ属
     注.APG分類では、学名(Gonocarpus micrantha)

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの多年草。
     茎の下部は地を這って分枝して直立し、4稜があって赤褐色を帯びることが多い。
     葉は対生し、卵形〜卵円形で長さ0.6〜1.2cm、幅0.4〜1cm。先は鋭く、縁には鈍い鋸歯がある。
     花は頂生し総状花序となって小さい花が下向きに点々とつく。萼筒は球形で約1mm。花弁は4個、長楕円形で長さ約1mm、黄褐色〜紅色で反り返る。
     果実(石果)はほぼ球形、8肋がある。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:世界の温帯〜熱帯域)
     山野の日当たりのいい草地、湿地

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     1996年7月27日  東京都伊豆七島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序 1996年7月20日  千葉県成東湿原
     下左・花 2015年8月24日  群馬県前橋市
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     細い茎に小さな赤っぽい花をまばらにつけるこの花を「蟻の塔草」とは、命名者の想像力に恐れ入る。確かに茎を這い登る小さな蟻に見えないことはないが。
     湿地などで見かけることが多いが、湿めり気のある尾根筋などでも見かけたことがある。
     この写真は、かんかん照りの伊豆七島の山上で出会い、流れる汗を拭いながらピント合わせしたことが思い出される。

  • 葉

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花序

花