タチモ(立藻)

Myriophyllum ussuriense


タチモ

  • 科名・属名
  • : アリノトウグサ科 フサモ属

  • 特徴

  •  草丈5〜50cmの多年草。雌雄異株。
     茎は分枝せず、水中に生える場合は50cm程度に、湿地では5〜20cmになる。
     水中葉は3〜4個輪生し、披針形〜広披針形で羽状深裂し長さ0.5〜2cm。上部のものは針形で羽裂しない。
     花は雌雄異株で、雄花の萼は鐘形、長さ1〜1.2mm、花弁は4個で淡紅色、長さ約2mm。雌花の花弁は早く落ち、羽毛状の柱頭が残る。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  沼、湿地

  • 花期
  • : 6〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年8月13日 広島県世羅郡
     雌花アップ  同 上

  • 撮影記

  •  真夏の中国山地、灌漑用に作られた多くのため池も、干上がり底を見せていた。
     その中に薄っすら青みを帯びた部分に足を取られながら近づくと、わずかに残った水面の上に、この花が茎を伸ばし小さな花を咲かせていた。
     できるだけ植物の様子がわかるようにと、泥まみれを覚悟しながら低い姿勢でやっと撮影した。写真は花弁の落ちた雌花である。
     水草の類はかなりの種類があるにもかかわらず、暑さの厳しい時期に咲くことから未撮影のものが多い。最近でこそ務めて撮影しているのだが・・・。

    同じ科の仲間の花
雌花アップ