|
- 科名・属名 : バンレイシ科 クロボウモドキ属
- 特徴 :
高さ10〜20mの常緑高木。
葉は互生、葉身は卵形〜長楕円形、長さ10〜25cm、幅6〜10cm。先は尖り、基部は左右非対称の鈍形、縁は全縁。深い緑色で光沢が強く、平行脈が目立ち、両面無毛。葉柄は短い。
花は葉腋に1〜6個つける。花序軸は長さ1〜1.5cm、花柄は長さ2〜3cm、無毛か短毛が散生する。花弁は6個、細長い披針形で、長さ6〜7cm、初め緑色で後黄緑色。萼片は3個、円形〜三角状円形、長さ3〜5mm、短毛が散生する。雄しべは多数。
果実(分果)は長い柄がついた根棒状の楕円形、短い果柄に放射状につき、長さ2〜2.5cm、橙〜黒色に熟す。
- 分布・生育地 :
沖縄(西表島、波照間島) (国外:台湾(蘭嶼) 低地の石灰岩地
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年9月5日 沖縄県西表島 中1・全体2 2012年9月2日 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花序1 2017年9月5日 同 上 中3・花序2 2014年9月3日 同 上 中4・花 2012年9月2日 同 上 左下・果実(液果・未熟) 2019年5月10日 同 上 右上・葉 2014年9月3日 同 上
- 撮影記 :
主に旧熱帯〜亜熱帯に分布するバンレイシ科に属する植物で、日本にはこの1種だけが分布している。
沖縄(西表島・波照間島)の隆起石灰岩地に生えるが、現地でもわずかな生育数しか知られていない。
花期に西表島を訪れた際はいつも観察しているが、年によって花つきには大きな違いがあり、写真のように数多くの花をつけている年もあった。
同じ科の仲間の花
|