アマミフユイチゴ(奄美冬苺)

Rubus amamianus


アマミフユイチゴ

  • 科名・属名
  • : バラ科 キイチゴ属

  • 特徴

  •  匍匐する常緑低木。
     茎は細く、所々で根を下ろし、小さな刺が疎らにある。
     葉は円形ときに5角形となり、長さ2.5〜7cm。縁には不揃いな鋸歯があり、中肋の脈上には疎らに刺がある。
     花は葉腋に3〜5花総状につき、径2〜2.5cm、花弁は白色で5個。萼には褐色の毛を密生する。
     花弁が八重になる品種があり、
     ヤエザキアマミフユイチゴ(仮称)という。

  • 分布・生育地

  •  九州(奄美大島、徳之島) 山地林下

  • 花期
  • : 6月

  • 撮影月日・場所

  •  206年6月11日 鹿児島県奄美大島
     中、下・ヤエザキ   同 上

  • 撮影記

  •  梅雨のわずかな晴れ間、亜熱帯の森は湿度が高く、汗が滴り落ちる。
     こんな日はハブがよく出没する。足元に注意しながら歩を進めると、林下に白い花が見えた。
     丸い葉の上には刺が疎らに生えている(真ん中の写真の左側の葉に刺が見える)。地面に張り付いている割に花は大きい。奄美諸島特産のこの花に間違いない。
     咲き具合のいい花をと林下を歩き回っていると、すっかりハブのことは忘れていた。
     中には八重咲の花も見られた。

    同じ科の仲間の花
果実

ヤエザキアマミフユイチゴ