ビロードイチゴ(天鵞絨苺)

Rubus corchorifolius


ビロードイチゴ果実1

  • 科名・属名 : バラ科 キイチゴ属

  • 特徴 :
     高さ1〜2mの落葉低木。
     茎は立つか傾斜し、ビロード状の短毛が密生し、刺がある。
     葉は長卵形〜卵形で時に3浅裂し、長さ3〜10cm。先は短鋭尖頭で、縁には鈍鋸歯がり、裏面脈上に短毛がある。
     花は枝先に1個下向きに咲き、径約2cm、花弁は白色で平開する。萼にはビロード状の毛が密生する。
     果実(集合果)は球形で径約1cm、黄紅色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     本州(静岡県以西)〜九州 (国外:朝鮮(南部)、中国)
     山地

  • 花期 :   4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     2004年5月23日  山口県阿武郡
     中 2016年5月29日  広島県広島市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・果実、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     前日に引き続き訪れた渓谷、前日は気がつかなかったキイチゴの果実が実をつけていた。
     花がなかったが、葉が単葉で卵円形なキイチゴは見たことがなかった。
     茎や葉柄などにビロード状の毛が密生することが和名の由来となっているこのキイチゴ、比較的少ない種で西日本に点々と見られる。
     最初の出会いから十数年後、久し振りに出会った時も果実、何とか花の時期に出会いたいものだ。

  • 葉

    葉裏の刺、毛

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ビロードイチゴ果実2

果実