ビワ(枇杷)

Eriobotrya japonica


ビワ(果実)

  • 科名・属名 : バラ科 ビワ属

  • 特徴 :
     高さ3〜10mの常緑高木。帰化?
     樹皮は灰褐色で若枝には褐色の綿毛が密生する。
     葉は互生し、狭倒卵形〜長楕円形で長さ15〜30cm、幅3〜9cm。先は鋭頭、基部は次第に細くなって葉柄に続き、普通上半部に粗い鋸歯がある。質は革質で表面は濃緑色で光沢があり、裏面は褐色の綿毛が密生する。
     花は枝先に10〜20cmの円錐花序となって約10個ほどつき、径約1cm、花弁は白色で5個。花序の軸、小花柄、萼には褐色の綿毛を密生する。
     果実(梨果)は翌年枝先に房になってつき、広楕円形〜ほぼ球形、長さ4〜5cm、径3〜4cm、黄橙色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     帰化?(中国原産)、本州〜九州 (国外:中国)
     石灰岩地

  • 花期 :  11〜12月(果期:5〜6月)

  • 撮影月日・場所 :
     2015年7月4日  広島県帝釈峡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下 2014年5月19日  愛知県豊橋市

  • 撮影記 :
     一般的には日本には自生せず、中国から渡来したものが野生化したとされている。
     しかし、本州〜九州の石灰岩地には、場所から見てどう考えても自生と思われるものが見られ、この写真も全て山深い石灰岩地で撮影した。
     果樹として栽培されることが多く、梅雨時になると店頭に並ぶ黄色の果実は季節を感じさせる。
     また、この葉は漢方薬として用いられ、ガンに効くという話も聞いたことがある。

  • 同じ科の仲間の花
ビワ(未熟果)