ゴヨウイチゴ(五葉苺)

Rubus ikenoensis


ゴヨウイチゴ

  • 科名・属名 : バラ科 キイチゴ属

  • 特徴 :
     高さ10〜20cmのつる性の低木。
     茎は最初は這うが、2年目には立ち上がって花茎を伸ばし、細かい刺がある。
     葉は鳥足状の5小葉からなり、頂小葉は菱状狭卵形で、長さ5〜8cm。先は鋭く尖り、縁には欠刻と鋸歯がある。
     花は2年目の腋芽から花柄を出し、下向きに1〜2個つける。花は径1.5〜cm、花弁はなく、萼や花柄には細かい刺と腺毛がある。
     果実(集合果)は球形で径約1cm、紅く熟す。

  • 分布・生育地 :
     本州(中北部) (国外:日本固有)
     亜高山帯の針葉樹林下

  • 花期 :  6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     2008年7月20日  長野県志賀高原
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花    同  上
     下・葉 2015年7月13日  群馬県至仏山

  • 撮影記 :
     高山植物には少し早めの7月初め頃夏山に登ると、途中でよくこの花を見かける。
     重い撮影道具を担いでの山行では、まず目的の花に出会うのが先だ。途中でしか出会えない花はつい後回しになってしまう。帰りに撮ればいいのだが、急ぎの下りではすっかり忘れていることが多い。この花もそんな訳で撮影漏れとなっていた。
     今年、初めて訪れた志賀高原、観光客向けのコース設定であまり期待をしていなかったが、その分のんびりと観察ができ、この花を撮影することができた。

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花

葉